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鹿耳ずきん

アントラーズの勝利が観たくって、スタジアムに通う日々。Like a Rolling Ball. 

●9/28 第27節 鹿島vs札幌 1−1

 得点:セルジーニョ 

 

 

天皇杯横浜FM戦から中2日。ホーム連戦というのがせめてもですが、3日空くのと2日しか空かないのとでは疲労回復が全然違うと聞いたことがありますので、まあ例によってギリギリのメンバーチョイスだったろうと察します。

 

(先発)

FW   上田 聖真

MF   白崎 レオシルバ  小泉 セルジーニョ 

DF   小池 犬飼 ブエノ  篤人

GK   スンテ

 

(サブ)

ソガ、スンヒョン 、伊東、永木、充孝、遠藤、伊藤

 

注目は久しぶりの篤人でしたか。そろそろ出ないとシーズンクライマックスを良いコンディションで迎えられないしね。三竿も名古もいないのでボランチに小泉を持って行かざるを得ないというチーム事情ももちろんありですが。

 

メインスタンドのややアウェーよりの席からの観戦。ケバブを食べてキックオフ。

 

立ち上がり、上田綺世の飛び出しを狙った長いボールを入れたりして押し込んでいたのは鹿島だと思うんですが、11分に勿体ない失点。レオのクリアミスを拾われたところから、回収するチャンスはあったと思うんだけど。札幌の右ウィング白井に小池はもうちょい本気でプレス行けなかったかなあ…。でもPKは怖いしなあ。犬飼が寄せていたニアは一つスルーを挟んで、中で攻め残っていたDF進藤に決められました。これあかんやつや。

 

序盤はさすがのセルジーニョ もなかなかエンジンがかからなかったのか、サイドチェンジのミスキックがあったりして、やっぱ疲れているんじゃ…と思ったけど、この危惧は後々杞憂だったとわかる(笑)。それにしても上田にはいいボールが全然入らんかったですね。早い時間に点を取った札幌が結構守ってきたのもあるけど、アンデルソンロペスもルーカスフェルナンデスもこまめにプレスかけてきたので、後ろからでもなかなかフリーでは蹴れなかったな。

 

うまくいかない感漂うまま試合が進んだ25分頃、アクシデントが起こる。レオシルバ が右太ももを押さえて倒れこみ、続行不可能。ひー。出るとしてももっとずっと後の予定だったはずの永木が急遽投入されました。ただ、結果的にはこの交代で少しボールの流れは好転したような印象がありました。たぶん、小泉とレオのコンビだと小泉が後ろに構えてレオが出て行く役割なんだけど、永木と小泉だと小泉が前に出る。永木の守備の安定感と小泉の縦意識が噛み合って、少し試合が落ち着いたし、チャンスの匂いも出てきた気がします。

 

そして、これは決めなきゃ!のシーズンが41分。

 

小泉が寄せられながらもなんとかセルジーニョ につなぎ、永木に当てて出て行くセルジーニョ 。うまくスペースを見つけた聖真にスルーパスが入り、ワンタッチでヒールで落とした先には上田!!! わりとフリーで打てたと思うんだけど…。シュートは右に外れましただ…。これが決まっていたら綺世はもっと乗って行けただろうし、ボールに触る工夫も出たんじゃないかと思うんだけどね。

 

ただこのシーンも、永木の気の利いたプレーがどんなにこのチームを助けてるかってのを思い知らされますよね。いて欲しいところにいるんだよねえ。そして、もうこの頃にはエンジンあったまってたセルジーニョが縦横無尽に走り出していて、これなら逆転できると思ったんですけどね…。サイドからのクロスも放り込みな感じだったし、中央突破は固く閉めた守りに阻まれる、なかなかうまくいかない前半でした。

 

後半は早速反撃。50分にセルジーニョ が決めます。

 

起点はブエノの積極的な守備。札幌の縦パスにブエノが詰めて先に触り、これを降りてきた聖真がワンタッチで小泉にスイッチ。小泉が前に運んだところで一度引っ掛けられたけど、こぼれ球を拾ったセルジーニョがDFキム・ミンテを左肩でガシッとブロックしながら左足トラップでボールコントロールし、右足でループシュート。ふわり、195cmのクソンユンの頭上を越えて行きました。

 

うめえ。セルジーニョ うめえ。ていうか強え。要するにかっこええ。

 

これ、DAZNの週間スーパーゴールにも選ばれました。そしていつのまにかセルジーニョはリーグだけで11ゴール。いつまでJリーグにいてくれるんだろうと心配して当然の選手なんだろうなあ。

 

後半の立ち上がりに同点に追いつき、もう逆転必須っしょ!という流れで、選手もメンタル的に元気になったのか、前半は全然拾えなかったセカンドボールも少し拾えるようになりましたよね。ただ、細かいミスが相変わらずで。技術的にというより、何かがちょっとずつズレて結果的にミスになっているんだろうけど。こういうところはまだ、今年からのメンバーだなという感じはします。仕方ない。

 

73分、ここまで引っ張った綺世に替えて伊藤翔。後半頭から替えていてもおかしくなかったけど、伊藤翔のコンディションですかね。20分限定ならと。同点に追いついていたこともあるかもしれない。

 

さらに77分には篤人に替えて充孝。小泉を右SBに下げ、白崎をボランチにして充孝左SH。なにげにスクランブルです。おそらく、戦前のプランでは篤人に替えて永木を入れるつもりだったんだろうなあ。でもこの辺りの交代の仕方は大岩監督の中でしっかり整理できている感じ。鹿耳は信用しています。

 

フレッシュな(3日前のことを思えばそうでもないけど)2人が入って、なんとかゴールを目指すアントラーズ。

 

82分には白崎から聖真→充孝→セルジーニョ のスルーパスで裏に伊藤が抜けてチャンス。最後キーパーボールになっちゃったけど、聖真の相手を背負いながらのパスとかスペースに出て受ける充孝とか、いいリズムでつながったよね…。もう少しなんだ。

 

83分にはPK疑惑のシーン。セルジーニョ のクロスのクリアボールを白崎が頭で前にいた充孝に戻し、ワンタッチの落としにペナに入って行く白崎。ここで引っ掛けられて倒れたように見えたんだけれども。リプレイで見ると岩崎の足がかかっているよね…。すぐに引っ込めているようには見えるけど、あそこは白崎も勢いを持って入っていってるから、ちょっと出されたら我慢するのは難しいでしょう。と、鹿耳は思う。ジャッジリプレイには取り上げられなかったけれども。

 

もうこのあたりからスタジアムはマックスボリューム。アウェー寄りメインでさえ、手拍子はもちろん、チャントを歌っている人も多かったです。もちろん鹿耳はガンガン声出します。最近のメインは声出しても浮かないので助かります(笑)。

 

最終盤には鹿島サポーターの目の前でCKが続きました。特にアディショナルタイムの5連続セットプレー(CK、CK、FK、CK、CK)、あれがどこかで決まっていたら。

 

この後、札幌のCK(福森のセットプレーは怖かったす…)をはさんでもう一度CKのチャンスがあったけど決められず、1−1で試合終了となりました。

 

優勝するためにはもう一つも勝点を落とせないという気持ちは、選手もサポーターも同じように出していたと思う。あの雰囲気、シーズン終盤になってきたなあ、という感じがしますね。

 

うちが引き分けたことで、日曜日のF東京は少し楽に試合ができるんじゃないかと思っていたけど、松本が頑張って0−0。マリノスも仙台に追いつかれてドロー。上位3チームの勝点差は変わりませんでした。

 

ツイッターにも書いたんですが、3日前の天皇杯でマリノスはリーグ戦を第一に考えたシフトでメンバーを組んできていたと思います。一方の鹿島は、天皇杯とリーグ戦のどちらも優勝したいと考えた時に、1発勝負の天皇杯にできるだけ穴をつくらないようにしながら札幌戦を考えた選手起用をしていました。途中交代での時間調整も含めて。そういう意味では、天皇杯を勝ち抜けてリーグドローという連戦の結果は、ベストではないけれども及第点と考えていいのではないか。というのが鹿耳の収め方です(笑)。悔しいのは変わらないですけど。

 

この試合は小池と白崎が少し、チームにプラス要素を加えていたかというと物足りなかったかな。白崎はPKもらえてたら大賞賛していたけど(笑)。でもこの辺は、まだまだこれからだと思う。すぐにフィットしたと称えられている2人だけど、アントラーズにフィットするというのはそんなに簡単じゃないはず。もっともっと良くなる。そうに決まってる。

 

篤人については、この試合に関してはメディア的に結構低い評価が多かったみたいですが、鹿耳はそうでもない。採点するなら6かな。もちろん篤人の能力や期待値から言えば物足りないけど、にもかかわらず、クロスの質は高いし見ているところは確かだし。ただ、オーバーラップしたところで倒された何回か、ファウル取ってもらえなかった…。

 

レオシルバ が右ハム損傷で全治5週間と発表。この時期に三竿とレオと両方いなくなるってどういうこっちゃ。だからこそ、ここへ来て永木が本当にありがたいですね。永木とセルジーニョ の鉄人ぶりに驚嘆。朝晩祈りを捧げたいわ。

 

次は一週間空きますが、なんだか調子に乗っているC大阪。ここ大事。ていうかもう全部大事だけど。あと7試合、突っ走るしかありません。勝て、絶対。